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白血病の治療薬で心筋再生 岐阜大グループ
白血病などの治療に使われる薬を使って体内に骨髄幹細胞を増やし、心筋こうそくでだめになった心筋を再生することに、藤原久義・岐阜大教授(循環器内科)の研究グループがウサギの実験で成功した。3月から患者への臨床試験を始めた。薬の効果を人で確認できれば、注射だけで心筋こうそくを治せる、新しい治療法として注目されそうだ。18日から京都市で始まる日本再生医療学会で発表する。 研究グループは、骨髄の元となる幹細胞が、血液だけでなく、心筋や血管にも変化する能力を持つことに着目。骨髄幹細胞を増やせば心筋を再生できると考え、幹細胞を増やす働きのある「顆粒(かりゅう)球コロニー刺激因子」(G―CSF)という白血病治療薬を用いることにした。 実験では、心臓への血流を一時止めて心筋こうそくを起こさせたウサギに翌日から5日間、この薬を注射し、食塩水を同期間注射したウサギと比較した。 その結果、薬を注射しウサギは、2週間後、心筋の壊死(えし)部分の面積が、食塩水を注射したウサギに比べて約3分の1に縮小し、心機能もほとんど正常に戻った。また、幹細胞を染めてみたところ、幹細胞が心筋細胞になったことを確認できた。 研究グループは昨年末、学内の倫理委員会に臨床試験を申請し、今年1月に承認された。男性者1人に薬を投与する試験を始めた。 藤原教授は「患者への負担が少ない治療法の開発につながる可能性がある。人でどの程度の効果があるか、慎重に見守りたい」と話している。 【田中泰義】 [毎日新聞4月13日] ( 2002-04-13-19:47 ) |
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