男の旅は一人旅 番外・新婚旅行編 2
名残惜しくも登別駅のホームでトワイライトエクスプレスを見送る。と、ホームにある
水道の蛇口、クマの顔になっとる!なんじゃこりゃ!改札を抜け、外に出ようとすると、
大きなクマの剥製とクマの銅像。銅像の横には「ぼくは「ごん太」です。ぼくに乗って
写真撮ってね!!」と書かれている。とりあえずまたがってみると、この像が冷たい!
尻が冷える!外に出ると登別温泉のマスコットキャラである鬼の像が。「歓迎のぼりべつ」って、
顔めちゃ怒っとるやん!登別駅、B級感がなんともいえない侮れない駅だ。

登別駅 水道の蛇口もクマ!

クマの「ごん太」 駅前の鬼
駅からバスに乗って15分、登別温泉に到着。温泉好きなら皆そうだろうけど、この
「のぼりべつ」ってなんだかワクワクする響きがある。とりあえず登別の名所・クマ牧場へ。
ロープウエイ料金も入れて2520円、ちょい高いかな。さっそく入園、オスとメスに分けられた
2つのエリアにおるわおるわ、たくさんのヒグマ。とにかくでかい!森でこんなのに
出会ったら絶対助からん!餌を買って投げ与えようとすると、クマがいっせいに手をふって
おねだりしだした!中には立ち上がったり体をゆすったり、いろいろと自分なりのアピールで
餌をせがむ奴もいる。餌をクマに向かって投げると、見事に口でキャッチ!そのとき餌が歯に
当たる「コツン」という音がなんだかおもしろい!十分クマを満喫することができた。

のぼりべつクマ牧場
さて、いよいよこの旅最初の温泉だ。公衆浴場「夢元さぎり湯」へ行くと、玄関脇には硫黄臭
ぷんぷんの白濁湯の中に鬼の石像「お湯かけ鬼」が鎮座していた。なんてうらやましい奴だ!
中に入って地下の浴室にアクセスすると、2種類の源泉が掛け流しになっている。ひとつは
灰白色の硫黄泉、もうひとつは乳白色の明礬泉。この明礬線がとくに気に入った。白い湯は
硫黄臭と強い酸味があり、とろりとしたまろやかな湯。気持ちよすぎて湯船の中で何度も
眠りに落ちそうになりました。

お湯かけ鬼 さぎり湯浴室
登別駅にもどり、そろそろ腹が減ってきた。この登別の近くにある白老町虎杖浜は、タラコ好きの
うちの嫁さんが泣いて喜ぶスポットになっている。虎杖浜はタラコ生産日本一の地、虎杖浜タラコと
いえばタラコ界では泣く子も黙るブランド品だ。実際に行ってみるとさすがにタラコの町、海の
すぐ横に水産加工業が密集し、あたり一帯には大量の助宗鱈が天日干しになっている。松田水産の
直営店「たらこ家虎杖浜」でタラコ丼を注文。丼の上にはそぼろ状に煮たタラコと生タラコ、
これにタラコの天ぷらとタラ汁が付く。とにかくタラコうまい!煮たやつも生もうまい。
もっともっとご飯が欲しくなります。

たらこ丼 干されたタラ
ここ虎杖浜は数多くの源泉が豊富に湧出する温泉地でもある。お腹が満足したところでひと風呂
浴びていくことに決め、虎杖浜温泉ホテルで立ち寄り入浴。温泉プールも併設された大きな浴室で、
どの湯船も掛け流し状態。湯船の縁からどんどん湯が流れ去っとる。湯は少し黄色がかっており、
肌をなでるとツルツルヌルヌルする気持ちのいい湯。じっくりと温まることができた。

虎杖浜温泉ホテル浴室 露天風呂
再び登別駅に戻り、函館行きの特急「北斗」に乗って40分ほど、洞爺駅で下車してホテルの送迎バスに
乗り換える。今日宿泊するのは、洞爺湖を見下ろす山上に立つリゾートホテル「ウインザーホテル洞爺」。
シャトルバスが洞爺湖畔の道からそれて、5キロの長さがあるホテル専用道をゆっくりと登り始めると、
その長大な外観が見えてきた。ホテルに到着し、エントランスに入るとそのホールの大きなガラス面に
感嘆の声が漏れる。そのガラス面の向こうには夕暮れの洞爺湖の絶景が広がっている。反対側を振り向けば、
そこにも大きなガラス面があり、真っ白な雪原の風景がひろがっている。

外観 エントランスホール

ホールより望む洞爺湖 反対側は雪原
今日泊まるのはもっともリーズナブルなカジュアルタイプの部屋。558号室の前に来ると、荷物を
持ってくれていたホテルスタッフが「海側のお部屋になります。」と言ってドアを開ける。窓の外には
きれいな水辺の風景。海側じゃなくて洞爺湖側のまちがいでしょ、と思ったが、よく見るとやっぱり海だ!
山の上にあるため、洞爺湖の反対側、つまり太平洋が見えていることになる。天気のいい日は函館まで
見えるんだとか。うーん、それにしても絶景だ。

客室 客室より望む内浦湾
このホテルは自家源泉をもっており、部屋から温泉浴場「山泉」まではバスローブを羽織ったまま
行くことができるありがたい動線計画になっている。こういうホテルだけにさすがに湯は循環、ヒノキの
浴槽に無色透明塩素消毒の湯が注がれている。雪景色を見ながら入れる露天風呂もあり、のんびりとつかる。
が、だんだん地吹雪みたいな天候になってきて退散!

浴室 露天風呂
館内には12ものレストランがあるが、今回選んだのはフレンチレストラン「ミシェル・ブラス・トーヤ・
ジャポン」。世界が注目するフランスの天才料理人、ミシェル・ブラス。ミシュランで三ツ星の評価を
獲得している彼のレストラン「ミシェル・ブラス」が、フランスの本店以外に初めて店を出したのがこの洞爺。
もうこの先三ツ星レストランで食事をすることもちょっとないでしょ、ということで思い切ってここを
選んでみたのだ。食事が始まると前菜から絶品の料理が続く。味はもちろんのこと、食べるのがもったいない
くらいの芸術的な盛り付け。最後までとてもおいしくいただけた。お腹も舌も、そして目も大満足です。
部屋に戻ると、ワインが効いたのかあっという間に眠りに就いてしまった。

前菜3種 フォアグラ
翌朝、朝食に選んだのはレストラン「ギリガンズ・アイランド」。窓の外の景色が美しいとっても気持ちいい
レストランで、嫁さんはフレンチの朝食を、僕はイタリアン・ブレックファストをオーダー。まずは水代わりに
でてきたのがなんとスパークリングワイン!ピリッと来る刺激で舌が心地よく目覚めたところで前菜3種。
ワカサギのフリットがうまい!フランスでもっとも有名なパン職人、エリック・カイザーがこのホテル内に
出店しているベーカリーショップ「オテル・ド・カイザー」のパンもうまいです。プリモは野菜スープと
パスタ、リゾット。フルーツで締めて朝食完了!

テーブルからの景色 プリモ
朝食後はホテル内でのんびりしたり、雪遊びをしたりして過ごした。ふと窓の外から変わった建物が見えると
思ったらホテルのチャペルだった。いつか建築雑誌で見たことあるぞ。たしか若手建築家ユニット、
アーキテクトファイブの設計だっけ。チャペル「ジークレフ」は、その名のとおり「ト音記号」の平面形を
している。ト音記号が楽譜の一番最初に書かれているように、結婚式を挙げる夫婦にとってここが新しい人生の
出発点になるように、という願いが込められているんだとか。内部もきれいなデザインで、うちの嫁さんも
けっこう気に入ってたみたい。二回目の式はここでしたら、とすすめたらシバかれてしまいました。

チャペル・ジークレフ外観 教会内部
12時、ホテルをチェックアウトしてから11階へあがり、蕎麦処「達磨」で昼食を取ることに。全国で蕎麦会を
開いて蕎麦通を魅了する高橋邦弘氏が広島県に開いた店「達磨」で修行した斎藤弘文氏がウインザーホテル内に
出店した本格的な蕎麦処。運ばれてきたもりそばは腰があってしっかりとした歯ごたえでさわやかなのど越し、
薬味の辛味大根が舌に鮮烈。そして蕎麦の味もさることながら、窓の外には洞爺湖の絶景、遠くにはえぞ富士と
呼ばれる名峰・羊蹄山、その反対側には噴煙上がる有珠山と昭和新山がきれいに見えました。

眺望抜群の達磨 もりそば

洞爺湖 有珠山と昭和新山
ホテルのシャトルバスで洞爺湖温泉まで送ってもらい、ひと風呂浴びていくことにした。洞爺湖温泉でもひときわ
大きなホテル・洞爺湖万世閣で立ち寄り入浴。女子浴室は地上8階、男子浴室はなんと地下1階。風呂から洞爺湖
見えんやんか!でも湯は源泉かけ流し、茶褐色に濁った湯がざばざばとあふれている。屋根のかかった露天風呂もあり、
冷えた体がしっかりと温まった。なお嫁さん情報によると、女湯ではさえぎるものの無い洞爺湖の絶景を見ながら
お湯につかれるとのこと。くそー。
湯から上がると外はすごい雪。さぶー、と言いながら洞爺湖畔を散歩。僕ら以外には誰もいない!ちょっと寒すぎるわ、
ということで洞爺湖温泉バスターミナルに戻り、バスに乗り込んで次の目的地・札幌へと向かった。

洞爺湖万世閣露天風呂 洞爺湖畔にて
洞爺湖を出たバスが、ルスツリゾート、中山峠、定山渓温泉を通って札幌駅前へ着いた時にはもう19時になっていた。
タクシーを拾い、今晩の宿である市内のホテルにチェックイン。すかさず夕食を食べに札幌の街に繰り出した。
食材の宝庫・北海道の山海の幸を食べまくってやるぞ!
夕食はホテルのすぐ近くにあった七福神商店という店に決めた。まず炭火焼。ホタテ、カニ、ツブ貝とどんどん
焼いていく。うまい。中でもイカがうまい。そして浜ゆでの毛ガニ。ほじくりだしてカニ酢で食べる身もうまいが、
毛ガニの真髄は身ではなくミソにある。甲羅の裏にへばりついた濃厚なカニミソがたまらない!最終的にはやっぱり
甲羅酒になってしまいました。北海道で飲んだら締めはやっぱりラーメンでしょ、と主張して狸小路にある
「初代一国堂」でミソラーメン。トンコツベースのスープとミソだれのマッチングがなかなか良い。やっぱり
ラーメンで締めてよかった!店を出ると札幌の夜はビシッと寒い。そそくさとホテルに戻り、明日に備えて眠りについた。

北海道の海の幸を炭火焼き

まるごと一匹の毛ガニ 最終的には甲羅酒に

甲羅酒にご満悦 一国堂の味噌ラーメン
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