和歌山中華そば
和歌山市内の2大濃厚湯、花山温泉と本町温泉に行き倒している俺。
そんな俺が常食としているのが中華そば、いわゆる和歌山ラーメンである。
※和歌山ラーメン達人への5原則
1.和歌山ラーメンのスープの基本は豚骨醤油だが、その中でも
醤油勝ちであっさりめの「車庫前系」と豚骨勝ちでこってりめの「井出系」があるとされる。
もちろんこの2系統に分類できないものもあり、和歌山ラーメンと一口に言っても
かなりの振幅があると思ったほうがいい。
2.ほとんどの店にはゆで卵と早寿司が置いてある。どちらも勝手に取って食って
精算時に自己申告するのが慣例。早寿司は紀州名物で、酢を利かせたさば寿司のこと。
中華を待つ間、中華を食べながら、食べ終わった中華の汁をすすりながら、
好きなときに好きなように食べることをおすすめする。
3.和歌山ラーメンの発祥はもともと屋台。そのせいか、水などは
セルフサービスになっているところがほとんど。またレンゲもついてなかったり
セルフで取るところが多い。まわりにレンゲが見あたらなかったら
店の人に頼んで出してもらうと良い。
4.席についても注文も取りに来ないなんていう店もけっこうある。
注文は聞かれる前に自発的に。ちなみに和歌山では
「ラーメン」より「中華」という呼び方が一般的。
店に入った瞬間「中華ひとつ!」と言い放ってから席に座ろう。
5.意外と多いのが日曜祝日休業、そして夜のみの営業という店。
この条件は地元の人間でない遠征組にはけっこうきつい。
がっかりしないためにも休業日、営業時間の確認は確実に。
九楽
初めて入った和歌山ラーメンの店がここ。スープは豚骨押さえ気味、
醤油の立ったあっさりめの豚骨醤油ですっきり飲める。
細めのストレート麺で昔ながらの中華そば、という表現がぴったり。

山為食堂
11時から夕方の5時までしかやってないが、いつ行っても客がいる。
麺はちゃんぽんのような太麺。こしがあって食べ応え充分。
とろとろのチャーシューも良い。
スープはこってり濃厚な豚骨醤油。スープの表面に脂の膜はっとる。
なのにそんなにしつこくなく意外とすんなり飲み干せる。
飲み干したどんぶりの底にはどす黒い粉状のものがたっぷり沈殿!
じっくり煮込んだ豚骨等の細かいカスだと思われる。
最初にスープをどんぶりの底からよーくかきまぜて食べる必要あり。
個人的にこってりスープが好きなので気に入っている。

和歌一ラーメン
JR和歌山駅近く。中細のストレート麺がやや固めに茹でられており、
スープはしっかりの豚骨ベースに醤油を利かせたあっさりめで、
野菜を煮込んだ甘味も感じられる。厚めのチャーシューも良い。

丸進中華そば
南海和歌山市駅直近。豚骨はあまり感じられず、鶏ガラベースかと
思わせるあっさり醤油スープ。麺・具材とも特にこだわりは感じない。
飲んだ後はいいかもしれないが、豚骨醤油を期待すると肩すかし。

のぶちゃん
豚骨をしっかり利かせ野菜の甘味であっさり飲みやすい豚骨醤油。
中細ストレート麺が少し固めに茹でてあり、やわらかいチャーシューも良い。
飽きのこないうまさが秀逸な一杯。

楓屋(かえでや)
豚骨白湯ベースの醤油味という一風変わったスープはまったりした感じの九州系。
スープに浮かべたゴマも珍しい。中細ストレート麺でやわらかめに茹でてあり
とろんとしたスープに絡む感じがよい。和歌山ラーメンのトレードマーク・
ピンク色のかまぼこが入っていないあたりも新進気鋭の印象。

まるやま小松原店
和歌山赤十字病院のやや南、国道42号線沿。
見た目ほど醤油辛くなくあっさり飲めるが、表面に脂が浮くほど
豚骨も利いていてうまい。細いストレート麺で昔ながらという感じ。
個人的にはけっこう好きな味。

○高(花山)
花山温泉の近く、花山交差点にある。それほど醤油がきつくない豚骨醤油スープで、
どことなく和風な味わいがあり、最後にコショウが利かせてある。
麺は太麺。そして特筆すべきはチャーシュー。厚さ1センチの
でかいやつが4枚。普通のラーメンでこれなら、チャーシューメンは
どうなるんだろ。太いもっちり麺とチャーシューでボリューム満点。

居酒屋百番
南海和歌山市駅の地下にある居酒屋。麺は細いストレート麺。
スープはそれだけ飲むとコショウのような辛さが喉にビリッとくる。
豚骨醤油でちょっと和風だしの味も感じるが、総括するとスープが辛すぎる。

○善
小さい店で、厨房も最小限。麺は細めで普通の茹で加減。
スープは豚骨醤油で醤油とコショウの辛さがある。ショウガのかけらも確認。
総じての印象はコショウ辛い醤油ラーメンという感じで好みのスープではない。

龍王亭
鉢に対して量が少な目で見た瞬間はスープが白っぽいが、これは豚の背油か。
その下には豚骨醤油のスープ。鶏ガラも使っているかも。麺は細め。
ちょい濃いめでまったりとした一杯。ラーメン屋というより中華料理屋といった感じ。

○京
ミニマルでシンプルな、老舗ラーメン店とは思えない外観。
出前を考慮して茹でられた麺はのびた方がうまいという
伝説をもつ店だが、のびてなくても充分うまかった。
豚骨のずっしりしたベースに醤油もしっかり利いている濃いめのスープと
薄切りチャーシューが中太麺にからみつく。一言うまい。

大福軒
和歌山市南部、和歌浦方面にあり立地はわかりにくい。
麺は細めのストレート。スープはしっかり豚骨の利いた醤油味でうまい。
濃いめの印象なのになぜかしつこくなくて、最後まであっさりと飲める。

正善
表面に白っぽく脂の膜が確認できる茶色の濁ったスープは
こってりめの豚骨醤油。が、くどすぎずしつこくない。
この濃厚スープが細めの麺にからんでうまい、正統派の井出系。

大ちゃんラーメン
濁ったスープに多めのコショウ。豚骨と鶏ガラベースの醤油、
野菜の甘味も感じられる。麺は細め。スープは悪くないと思うが、
コショウ中心の香辛料でスープの味が判然としない気がして残念。

さかえ
一見辛そうなどす黒いスープだが、飲んでみると豚骨、鶏ガラの
あっさり醤油ラーメン。脂抑えめで拍子抜けするほどあっさり。
うどんの出汁のような和風な感じもする。個人的にあまり好みではない。

○高(六十谷)
和歌山市内に○高という中華そば屋はいくつもあるが、これは
JR六十谷駅から徒歩10分の○高。白い脂の膜が表面に浮く
濁った豚骨醤油スープ。豚骨をかなり煮込んでいると思われる。
まったりスープでとろみもあり、あっという間に飲み干してしまった。
中太麺の茹で加減も俺にはベスト。かなりうまいと思う。

○宮
紀三井寺公園周辺にある車庫前系の老舗の一軒。
豚骨薄目の醤油が利いたあっさりめの醤油ラーメン。
後味もくどくなく最後まで飲みやすい。

○繁
豚骨を使っていないというスープはやや黄色っぽく、表面に脂の膜が。
鶏ガラベースに野菜の甘味、それと和風な感じもして見た目よりは
あっさりした味。鶏の味が良く出ている。麺はかなりやわらかめ。

伊佐味
飲み屋の多いブラクリ丁にあるということもあってか
豚骨、醤油ともにうすめのあっさり醤油ラーメン。
チャーシューが噛みごたえあり。おっさん、おばちゃんはかなり気さく。

○木
醤油のこくを重視したスープだが、表面にきめの細かい
脂が浮いているようにベースの豚骨もしっかりしており
ただの醤油ラーメンになっていない。いかにも和歌山の
中華そばという感じの車庫前系の正統派。レベルも高いと思う。

京橋幸太郎
深夜12時から中華そばを出す居酒屋・幸太郎の姉妹店。
ここでは昼から中華が食べられる。あっさりとこってりがあり、
今回はこってりを注文。脂は豚骨と言うより鶏ガラの印象が強く、
コショウの辛みが後追い。味噌のようなこくのある醤油ダレが特徴的。

まるやま塩屋店
醤油がマイルドで表面に脂が浮いているまったりしたスープは
小松原の本店に似ている。スープはうまいだけに
麺の茹で方がやわらかすぎるのが残念。

○三
井出商店直系の井出系。濁ったスープは豚骨のいい香りがし、
醤油おさえめのこってり濃厚系で舌先に少しコショウの辛味が残る。
とろけるようなチャーシューも良く、井出系では最も評価できる。

県体前中華そば
県立体育館の前にある屋台のような店。スープは醤油のこくが
まるで味噌らーめんのようで、豚骨もしっかり利いている。
麺にからんでもちょっと辛いくらいのスープだが、その分
他の店には見られない本物のアセの葉にくるまれた
でかい早寿司との相性は良いのではないかと思う。

○イ
写真はネギラーメンではない。普通のラーメンである。
たっぷり乗せられたネギの下にはチャーシュー、もやし、蒲鉾。
スープはとろみのある醤油薄目の脂こってり系だが、ネギのせいか
あっさりと飲める。自分的にはネギこんなにいらんのだけど・・・。

福井食堂
東ブラクリ丁の風俗街の真ん中にある食堂。
スープは醤油も豚骨も存在感がなく、麺や具材も特筆すべき
ものはない。個性に乏しい薄いラーメンという印象。

○平
表面に泡状の脂が浮き、醤油もしっかり利いている。
前出の○木に似ているが、○平にはデフォルトでコショウが
かかっており、その辛みが加わっている。個人的には
コショウなしでも充分うまいと思う。

味
最近オープンしたことを臭わせる新しいつくりの店。
濁ったスープは醤油のこくが味噌のようで、豚骨の
こってり感もあり、京橋の幸太郎に似てる気がする。

○高(国体道路)
和歌山ビッグホエールよりさらに南の国体道路沿い。
あっさりめの豚骨醤油にやわらかめの麺。
もうひとがんばりの印象。もう少し豚骨の強さが欲しい。

井出商店
全国的な知名度も抜群で、和歌山で最も行列のできるラーメン屋。
茶色く濁った「井出系」スープは表面に白っぽい脂の膜ができ、
豚骨がしっかり効いたこってり系だが意外とくどくない。
スープの質は高いが麺がやわらかすぎか。やわらかめの麺に
スープをたっぷり吸わせたいという意図はわかるんだけど・・・。

○中
那賀郡打田町の国道24号からちょい北にはいったとこにある。
茶色濁りのスープは思ったほど濃くなくあっさりの豚骨醤油。
麺は細麺、卵とノリが乗ってるのが珍しい。

本家アロチ○高
JR和歌山駅周辺の老舗。スープは表面に白っぽく脂の浮く豚骨醤油だが、
それほどくどくなく、脂身の少ない焼きブタによく吸わせるとうまい。
ネギの新鮮さとおばちゃんの人のよさが妙に印象的。

まっち棒
東京の紀州ラーメン屋の名古屋店。麺は固め茹での細麺、茶色く
濁った豚骨醤油スープにはこってりとあっさりがあり、こってりでも
くどくなく、ちょっと薄目の印象。もう少し豚骨の強さが欲しい。

個人的に一番好きなのは六十谷の○高。
正統派の車庫前系の気分なら○京、○木、
こってり系の気分なら山為食堂。
和歌山県の温泉へ