デール大好き!         


デールってなに?

 「デール」とは、モンゴルの民族衣装のことです。地域や部族によって、その形は微妙に違うようですが、おおまかにいえば、立衿で、首と右胸・右脇・右腰の4個所をボタンで留め、腰に帯を巻く形の長衣です。
 写真を見てもらった方がはやいですね。とにかく、バラエティ豊かなんです。


デールのいろいろ

男性デール・フレム 男性 ウステイ・デール
親子の晴れ着
  デール と フレム  裏に羊の毛皮を貼った
   ウステイ・デール
  親子の晴れ着姿


デールは便利デール作り

 体の横で布を合わせるデールは、馬の上で風を通さず、男性の長い袖は、手袋にもムチにもなります。また、すその内側は手拭い代わりであり、すそは燃料のアルガリ(牛糞など)を運ぶときに便利です。つまり、デールは遊牧生活の必須アイテムというわけです。ね、モンゴルに行って、これをためさないテはないでしょう?

デールの着こなし術
 
 草原で出会う遊牧民のみなさんは、それはそれは見事なデールの着こなしぶりです。当たり前といえば当たり前なんですが、やはり板に付いているというか、着慣れているというか
日本でいえば、和服をさらりと着流して・・・といった風情で、粋なこと粋なこと。せっかくデールを着るなら、少しでも彼らの着こなしに近づきたいものです。 

女性の着こなし 
 まず、帯は必ず時計まわりに巻いてください。

旭鷲山とデール女性
        但東町にて(1996,11)

女性の帯は細くギューっと巻きましょう。肩・胸のボタンはきちんと留めます。丈はひざ下10cmくらいが適当でしょう。ただし、ハイヒールなどと合わせて現代風
に着る場合は、もう少し短めでもかわいらしく見えます。ヒールと合わせる時は、帯も細いベルトにするといいでしょう。
 女性の場合、普段は帽子は被らないのが一般的なようです。長時間外に出る時は、スカーフを被るといいでしょう。ただ、若い女の子は、あまりスカーフをかぶらないようです。
 ピアス、指輪は必須アイテム。


男性の着こなし
 
男性の場合も、帯は時計まわりに巻きます。帯は長いものを

帯を巻く
  短めに着るための工夫 
  名づけて「ジャミラ巻き」

用意し、腰骨の下の方で太く巻きます。馬に乗る時は、丈を短めに着た方が乗りやすいでしょう。(鞍の前後にデールの裾が乱れて出ているのはみっともないといわれます。)
 上半身は、少し余裕を持たせて着てください。多少、お腹が出ているくらいのほうが、貫禄が出て似合うはずです。
 あとは、胸のボタンをはずしても、肩脱ぎしてもOK。だらしなく着た方が、かえってイナセに見えるあたり、浴衣などと同じですね。ただし、目上の人の前や人の家を訪問した時などは、きちんと着直すのが礼儀です。
 ブーツ・帽子は必須。帽子は、民族衣装的なものに限らず、ソフト帽、野球帽、ハンティング帽など、なんでもござれです。
 胸に嗅ぎ煙草入れをしのばせれば、完璧。
    

   

日本でフレムを流行らせたい!

 
デールの上から着るジャケット状のものを、「フレム」といいます。(一番上の写真参照)
その色合わせと刺繍の美しさは、以前から外国人観光客に人気だったようで、私がはじめてモンゴルを訪れた1995年も、フレムにジーンズ姿の外国人がウランバートルを闊歩する姿をよく見かけました。しかし、フレムは本来、デールの上に羽織るものですから、こんなコーディネートで歩いているのは外国人観光客だけでした。
 ところが、最近異変が起きています。意匠を凝らした立派な刺繍のフレムを、ジーンズとTシャツに合わせて着ているウランバートルっ子を見かけるのです。日本の子ギャルたちが、下駄にワンピースで歩いているのと同じ現象でしょうか。はたまたモンゴル民族の誇りがなせる業でしょうか。いずれにしても、カッコイイことにかわりありません。
 ところで、私たち日本人がお土産として持ち帰ったフレムは、どうなっているのでしょう。日本でフレムを着ている人を見かけることは、モンゴル関係のイベントを除いて、ほとんどありません。惚れ込んで買ったのに、今やタンスの肥やしかタペストリー代わりになっている人が多いのでしょうか?
 せっかくですから、一度フレムを着て出かけてみてはいかが?みんなで着まくって、日本にフレム・ブームを起こしましょう。


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