【ゲルに入る】
正式には、ゲルの奥に向かって左側が男性と客の場、右側が女性の場とされていて、家具類もそのように配置してありますが、普段はそれほど厳しく守っているわけではないようです。
先日、ゴビアルタイから来たモンゴル人に聞いたのですが、実はゲルを出る方向も決まっているそうです。男は男の座のほうから、女は女の座のほうから出なくてはならないそうです。ただし、これは家人に限ったことで、客が守らなくてはならないことではないようです。
【座りかた】
椅子があれば、椅子に座ってもいいし、すすめられればベットの上も大丈夫です。
「バガナ」と呼ばれる中央の2本の柱の間や敷居には絶対腰掛けないこと。また、扉や戸口に背を向けて座ることもいけないとされています。
床に直接座る場合は、入口に近いほうの足を立てた「立て膝スタイル」が正式です。
【出されたものは】
食べるべし。遠慮はいけません。遠慮じゃなくてもいけません。とにかく口をつけるべし。
出されたものを食べないで客が帰るのは、主人にとって最大の侮辱です。
物を受け取る時は、両手で受け取ります。または、右手を差し出し、左手は、右ひじか右ひじと手首の間あたりに軽く添えるという方法もあります。あらたまった場所や大切なものを受け取る時には、特に気をつけましょう。子供たちは、お菓子を受け取る時にも、必ずこれをしています。
| 名 称 | 説 明 | マ ナ ー (?) |
| ホーロク(嗅煙草) | 石のきれいな小瓶に入っています。 各自が懐に持っているものですが、 若者は持たなくなりました。 |
通常互いのホーロクをすすめあいます。 すすめられたら、瓶を鑑賞し、蓋をそっと 開け、蓋についた匙で粉をすくい、親指 の付け根か人差し指にのせて鼻で吸い ます。蓋を外さず瓶に鼻をくっつけて匂い をかぐしぐさをするだけでもOK! |
| スーティツァイ | ちょっと塩味のミルクティー | がぶがぶ飲みます。中に乳製品などを入 れて食べてもOK! |
| アイラグ(馬乳酒) | 馬の乳を攪拌発酵させたもの アルコール度数は1.2度 |
がぶがぶ飲むとお腹にきます。埃や羽虫 が浮いてたらフーッとふいて飲みましょう。 全部飲めるに越したことはありませんが 飲めなかったら、とりあえずアイラグを注 いでくれた人に返します。そのまま飲み かけを隣の人に飲んでもらわないこと。 |
| アーロール | かたくてすっぱい固形の乳製品 | 小さな塊から挑戦してみましょう。 ギブアップなら、そっとポケットに。 |
| ウルム | ミルクのうわずみをすくったクリーム | スプーンにすくってそのまま食べたり、パ ンにのせて食べたり。砂糖が出されたら かけてもイケル。 |
| イェーツギー | こうばしくくてほんのり甘い、乳製品 と小麦粉からできた自家製お菓子。 見た目はチョコフレークのでっかい版 |
けっこうお口に合うはず。手づかみで。 硬すぎると思ったらお茶に浸して下さい。 |
| タラグ(ヨーグルト) | まさしくプレーン・ヨーグルトです | スプーンで食べ、最後は舌で碗を舐めて きれいにしましょう |
| アルヒ(酒) | アルコール度数の高いものが多い | これだけは飲みすぎないよう気をつけて! また、自家製シミンアルヒや栓を抜いた ばかりのアルヒを注いでもらった時は、右 手の薬指を杯にひたし、「天」と「地」に滴 をはじき、額につけてから飲みます。一般 的に、女性はこの儀式をしないそうです。 どうしても飲めない人は、杯をもらったら、 上の「セルジム」の儀式をした後、唇にア ルヒを塗ってから神妙な面持ちで主人に 杯を返せば失礼になりません。 もらった杯に口をつけずに下に置いたり 飲みかけをそのまま人にまわしたりしな いこと。 |
| ボーズ | 小さな肉マンか大きなシューマイか | ご馳走です。パクパクほうばりましょう。 できたては熱々の肉汁が飛び出してくる 恐れがあります。一口食べたらそのまま じゅるるーと肉汁を吸っちゃいましょう。 |
| ゴリルティシュル | いわゆる、肉うどんですな | 脂身はご馳走ですので、できるだけ残さ ないように・・・。 |
| ツォイワン | いわゆる、半蒸し半焼うどん・・・です | 小麦粉たっぷりのご馳走です。とにかく かきこむように食べるしかないですな。 |
| 骨付き羊肉 | お皿にてんこもり状態が普通 | 最大のおもてなしです。 日本で食べる羊肉とは風味が全く違いま すので、とりあえずは騙されたと思って食 べてください。 ナイフで肉をそぎながら食べます。 |
これができたらアナタのお株は上がります
【そのほかのゲルの中のタブー】
【ゲルの周りで】
トイレはどこがいいか、聞いてからのほうが無難
【帰る時】
別にマナーらしいものも、タブーらしいものもないと思いますが、もし家の人に「サイン ヤワーライ(直訳すれば「良く行ってらっしゃい」、「道中気をつけて」くらいの意味でしょう)」 と言われたら、「サイン ソージ バイガーライ(残っている人に対しての挨拶です)」と返しましょう。そして、「来年もまた来るか?」と聞かれて「また来る」と答えたのなら、そのとおりに、来年また行くつもりでいましょう。それがマナーです。
【その他のタブー】
【付録 贈り物にはどんなものが?】
二度・三度と彼の地を訪れれば、知人・友人も増えるはず。お世話になったあの方へ、何かお土産を持っていきたいんだけど、何がいいかな・・・なんて悩むことも、旅の楽しみの一つですね。
★ よいものとされる贈り物
★ わるいものとされる贈り物
マナーやタブーにとらわれすぎても心の交流は図れませんが、最低限度の思いやりは忘れたくないですね。日本の「郷に入れば郷に従え」と同じように、モンゴルにも「(その土地の)水を飲んだら(その土地の)礼儀に従え」ということわざがあります。マナーやタブーには、その土地の気候や風土・伝統が生きています。ひとつひとつの禁忌の意味を考え、それを守る人々の心に思いをはせると、モンゴルがまた近くなるかもしれません。
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