平成8年度第1回読書会

「リトル・トリー」

著者 フォレスト・カーター

半田高校図書委員会

平成8年6月18日(火) 15:50〜17 :10 於 本館2階 図書館

読書会の日程

1.座席と机の準備-15:25に集合(読書会係全員)

- 班にわかれて着席しますが、全体で -

2.はじまりのあいさつ

3.作者紹介

- ここからは、班単位で -

4.自己紹介および簡単な感想

1班(司会,記録,進行)

2班(司会,記録,進行)

5.話題を選んでの話合い

- 再び、全体で -

6.まとめと感想

(1)各班長より話し合われたことの概要説明

(2)各自の感想(時間に余裕があれば)

7.おわりのあいさつ

8.全員でかたずけ


著者 フォレスト・カーター 略歴

1925年、アメリカ、アラバマ州オックスフォードに生まれる。遠くチェロキーインディアンの血を引き、それを誇りにした。高校を卒業後米海軍に服役、除隊後コロラド大学に学んだ。作家として出発したのは48歳。第1作の「テキサスへ」は、クリント・イーストウッド監督・主演により映画化された。「リトル・トリー」は、彼の心の原郷であったインディアンの世界を少年のみずみずしい感覚に託してうたいあげた作品。リトル・トリーは、祖父から授けられた著者のインディアンネーム。わずか4つの作品を残し、1979年に54歳で心臓発作により急死。

4つの作品:「テキサスへ Gone to Texas」(1973年)、「ジョジィ・ウェイルズの復讐の旅 The Vengeance Trail of Josey Wales」(1979年)、「リトル・トリー The Education of Little Tree」(1976年)、「山上のわれを待てWatch for Me on the Mountain」 (1978年)(M)


物語が吹きぬけた後で私たちが出会う言葉

I kin ye!

この言葉を味わってみませんか…

(H)

感想集

   

チェロキーのおきて

モ・ノー・ラー〜母なる大地を体で感じられるチェロキーは、幸せだと思った。祖父がリトル・トリーに教えていたものはすべて貴重なものだ。私たちが現在学んでいることも大切ではあると思うが、他にも学ばなければならない大切なものがあるのではないかと思った。知らなければ生きていけない自然のおきてにもっと目を向けるべきだと思った。(N)

自然との共存

ネイティヴ・アメリアカンの掟から、私たち日本人、あるいは世界の経済的に豊かになった国の人々が失ったものを得ることができるでしょう。たとえば、“むやみに殺さない。必要以上の狩りをしない"ということです。私たちは、もののあふれる世界に生きているため、そこの部分がマヒし、“暖衣飽食"をしているんではないでしょうか?一部の人の享楽のために、多くの自然が損なわれたり、新しい自分たちを滅ぼすものの発生を許しているのではないでしょうか。だからこの機会にそんな考え改め、自然と共存ができるような昔の人の知恵を取り入れてみるべきでしょう。(I)

兵士の行動

「兵士は老いぼれラバを自分のまえに引き出し、松林のはずれまでくると、ひとむちくれた---兵士は馬にまたがったまま松林の中にとどまった。」、「兵士が白い袋を---、なかみはトウモロコシの種だった。」、その外にも作業を手伝ったりした。私はこの兵士の行動がとても印象に残りました。また、このときの兵士は何を考えていたのでしょうか。この兵士のことを思うととてもさわやかな気持ちになりました。(K)

人間の残酷さ

この本には白人たちのネイティヴ・アメリアカンに対する迫害の歴史が折々つづられています。でも思うに大切なことは白人たちだけでなく、私たち日本人も平気でそんなことをしているということなのです。同じ民族の人間に。俗にいう“イジメ"っていうことです。人間は、唯一獣達の中で理性を持つまでに至りましたが、獣と違い心のタガがあるはずなのに何故そうなるのでしょうか。狩りをしなくなったため、押さえていた残虐性が吹き出し、止められぬのでしょうか。本の中にも孤児院の先生が、リトル・トリーをムチでめった打ちにする場面があります。人間とは、気に入らぬ者があると、そこまで残酷になれるものなのでしょうか。(I)

人種差別

孤児院はいままでより恵まれた生活ができ人並みの教育が受けられる場所であるはずが、リトル・トリーにとっては、それほど良いものではなかった。「おまえは教会の礼拝に出なくていい。チャペルでの夕方の礼拝に出なくていい。」と院長先生がリトル・トリーに言った。私は、このことばにとても腹が立った。他にも「予算がないこと」や「私生児云々」、「悪魔め」とあわせて4個所も許せない言葉があった。これらは教育の中に人種差別が入っていると思った。この状況について考えさせられた。(N)


読後メモより

生きるとは

リトル・トリー』フォレスト・カーター めるくまーる

【要約】テネシー山中に祖父母とくらした幼い日々をえがいた回想録で、little tree はフォレストのインディアンネーム。

【感想】"今生も悪くなかったよ。次に生まれてくる時はもっといいだろう。また会おうな、I kin ye ! " 次々に亡くなっていく人すべてがこの言葉をのこしていく。この本をよんで"生きる"ということが少しわかったような気がする。あとにのこるのは沈黙だけ。その沈黙の中で私もリトル・トリーに会えるだろうか。

(I kin ye = I love you.)

memorandum






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